同じ本を合計3冊も買う事になりました… ktgです。
正直この本、タイトルだけの印象だと、「ありきたりな自己啓発・ビジネス書だな〜」と思われてしまいがちですが。
自分の中でベスト5に入る良書となりました!
そんな、本書の魅力をぜひ広めていきたいと思いまして、書評を書きました。
特に社会人1年生の方々にピッタリだと感じています。
どうぞご覧下さい。
Contents
この本を買おうと思ったきっかけ
ふとした日常で、facebookのタイムラインをみていた時、
とある経営者の投稿にてBooks&Appsの記事がシェアされていました。
何気なく開いてみたところ、共感というか、納得というか、気づいたらとても心地よい気分で文章を追っている自分に気づきます。
その後、気になってBooks&Appsのサイトを調べてみた所、どれも頷ける内容で、仕事に関する記事が記載されていました。
こちらがブログです!
blog.tinect.jp
著者の安達さんについて調べてみて、この本に行き着いた。という流れです。
一度に大きな変化を起こすことは誰にもできない。何かを成し遂げようとするならば、それなりの準備や時間をかけて物事に取り組む必要がある。 (本書 まえがきより)
本の内容
Books&Appsに書いてあるブログから、仕事に関する記述をまとめた内容となっています。
仕事といっても、「仕事術」の類ではなく、「仕事観」に関する内容が中心で、とある名もなき人々の体験談、失敗談、感想が中心。
これがとても共感できます。
大御所ビジネスマンの著書をみても、私を始め一個人からすると、「〜さんだからできた事で、自分には当てはまらないな〜」と、他人事にしか思えなかったり、下手に真似してともすれば痛い目をみたりといった事が起きそうです…
それがこの本は、「あるあるw」と、
どこにでもだれにでもありがちな、仕事に関する悩みについて、あるひとつの見解を綴っています。
これが押し付けがましい訳でもなく、非常にリベラルで大多数の人間が納得できる内容となっていました。(勿論、自分の考え方と違うかなという事もありますが)
本の構成
第1章〜第6章までの6部構成です。
それぞれ、「今日からできること」に始まり、「一生かけてやる価値のあること」で完結。
章ごとに、取り組む期間でテーマを決めて区切った構成となっています。
第一章:今日からできること「決意する」
第二章:1週間程度でできること「小さな変化を起こす」
第三章:1ヶ月以上しっかりと取り組むべきこと「信頼を積み上げる」
第四章:1年程度かけてじっくりと取り組むこと「努力を成果に繋げる習慣」
第五章:3年は取り組むべき大きなテーマ「リーダーシップとマネジメント」
第六章:一生かけてやる価値のあること「仕事でよい人生をつくる」
他の方が書いたレビューはこちら
個人的に特に良かったと思う項目
以下のとおりです。
第一章
- 50歳以上しか採用しない会社の社長が言った「人生の変え方」
- やってみたいは迷信、やってみたは科学
- 目標を設定することは、とても大事だけど、同時にとても怖いことだ
第二章
- 会話のコツは2つだけ
第三章
- 社内営業はなぜ必要なのか?
- コミュニケーション障害は大別すると3つある。その解決策は?
- あなたのところに出入りする営業が、良い営業かどうかを見抜く方法
第四章
- 失敗しない人を信用してはいけない
- 成果を出したい会社員は少額でもいいから「副業」をした方が良い
- たった3日で身につけられたことは、皆が3日で身につけられる
第五章
- 「頭の良いリーダー」と「行動力のあるリーダー」どちらに人はついていくか?
- もし、あなたが会社で「成果を出している」社員なら
- 「楽に努力せよ」という上司がいた
第六章
- 「なんで働かないといけないんですか?」と聞いた学生への、とある経営者の回答
- ある社長が、「会社をつぶして学んだこと」を話してくれた「自分より優秀な人を挙げてください」と言われたとき、挙げられた人数がその人間の器を示す
- 「仕事をやっていて、一番うれしかったことはなんですか?」と質問した学生への、ある管理職の回答
ここで挙げた項目が、自分的にとても刺さりましたね〜!
人によるところもありますが、ぜひチェックしてみて下さい。
関心を持った項目に対する見解
実際にブログに掲載されていた記事がありますので、僕の見解もふまえてご紹介します!
50歳以上しか採用しない会社の社長が言った「人生の変え方」
そんな会社があるのか!?と思い調べてみたが、みつからず… 他にも調べた方がいたようですが、具体的に分からなかったようです。
この項目については、他の方が散々感想を述べてるのでさらっと。
人生を変えるのは、一発逆転の出来事ではなく、些細な日常の習慣です。「続けること」そのものに価値があります。
ホントこれです。
継続は力なりで、どんな才能をもっていても辞めてしまったらそれまで。逆にずっと続けられたら、それは特別な才能にもなりえます。
※向き不向きはあるので、好きでやり続けるのもいいけど、結果にこだわるならば、自分が勝てる領域、勝負できる事を続けるのがよいと考えます。
この件に関しては、為末 大氏の本が参考になりました
諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない-為末-大
現に、格闘技ジムでは40歳越えのおじさんが元気一杯に殴り合っています。50歳を超えたイケイケスノーボーダーだって決して珍しくない。年齢を言い訳にしないという事も大切です。
何かを始めるのに遅すぎるという事はありません!
目標を設定することは、とても大事だけど、同時にとても怖いことだ
大人は可能性と引き換えに、目標を決めるのだ
これも自分に響きました。響きすぎて辛いですが…
何しろ、新社会人になった当初の自分は、各種スポーツでそれぞれ全国レベルになって、仕事も結果を出しつつ、資格もとったりスキルアップしたい…
という、途方にくれる無謀無策な目標を抱いていた若輩者でした。(今でもハッキリ否めない…)
程度はあれど、絶対不可能ではないでしょう。だが、それを達成するには膨大な時間を費やさねばならない現実がある。
可能な限り、人付き合いなどを断ち切らなければならなくなる。
何かを成すには、その分何かを諦めなければいけないという事を、身を以て25歳ぐらいの頃に学びました。(とはいえ、それなりの目標は達成できているので、やはり自分次第だと思います!)
会話のコツは2つだけ
「会話なんて、コツは2つしかない。相手が話したいことを聞いてあげること、相手が聞きたいことだけを話すこと。
これ、できない人がけっこう多いです。もちろん自分もまだまだ未熟なのですが。
人間、自分の好きな事はぺらぺら喋りたくなってしまうもの。
その時の意識は、話を聞いてくれている他人に目を向かない場合が多いです。自己満の一人歩きになりがち。
よく見受けられるのが、職場の朝礼、夕礼。
朝礼だと、早く仕事を始めたいのに長ったらしい話で時間を削がれ、夕礼では、疲労困憊でさっさと解散したいのに、くどくどした話で一層疲れる。といったありふれた光景です、ハイ。
話は長く語ればいいのではなく、必要最小限で十分。(雑談はその限りではない…)
話を聞きたがっている場合に限り、相手の反応をみて、必要に応じて話せばいいのです。
社内営業はなぜ必要なのか?
「人事が示す評価基準は、ほんの一部」
人が人を正当に評価するのは本当に難しいです。
「じゃあ〜さん、同僚を評価してください。」 と、いきなり言われて、一体どのくらいの人が客観的にみて公平に評価できるのでしょうか?
よく思うのは、
相性がいい、仲の良い、仕事のしやすい人を良く評価しがちだという事実。
そりゃ、だれだって一緒にいて心地よい人と仕事したいですし、自分にとって都合がよければ評価は高くなります。
けれど、それが万人からみて同じとは限りません。
だからこそ、社内政治では根回しとか、ゴマスリが未だ有効な訳で。数字の結果のみで評価できるなら、これほど楽な事はないでしょう。
成果を出したい会社員は少額でもいいから「副業」をした方が良い
副業をしたほうが良い理由は、「お金」ではない。もっと重要な理由は、「稼ぐ練習」ができることにある。
「なぜ自分の作ったものは売れないのか」
「なぜ自分の作ったものは読まれないのか」
「なぜ自分の作ったものは使われないのか」
そういったことを考えぬき、修正して、やりつづけることは、最も効率のよいビジネススキルアップの方法だ。
個人的にはこの項目が、Books&appsのブログを知るきっかけとなりました!
これは実際に体験して確信しました。お金を稼ぐ事がどんなに難しいことか…
スノーボードのインストラクターをしてみて、1日4時間レッスンして4,000円の賃金。散々準備して、練習して、怒られて…
レッスンは自分なりに一生懸命やっても、満足にお客様のご要望を満たせたとは言い難い…
スクールに所属してたから、まだ顧客を受け持てたものの、これを個人でやるとすると…
果たして、半日4,500円も僕に払ってレッスンを受講してくれるだろうか…?
それに引き換え、会社の残業。
2時間、なんらかの作業をしただけで約4,000円は稼げます。同じ4,000円を得るのに、倍ほど時間が変わる。
個人の力でお金を稼ぐって、本当に難しい。会社員は、保険も年金もコミで安定した給料をもらえる。
そのことが分かっただけでも、体験した価値は十二分にありました。
「楽に努力せよ」という上司がいた
何事もうまくやれるようになるためには、たとえ才能があったとしても努力が必要だが、その努力をどのように行うかは選択することができる。
すなわち、つらい努力をするか、楽に努力をするかである。
そして、つらい努力は長続きしない。というか、そもそもそれは単なる「苦痛に耐えている」であって、実は努力ではない。楽に努力をすること、努力を継続するための工夫も含めて「努力」と呼ぶ。
これは目から鱗でした!
元々僕は意識が低く、勉強などの継続した努力が非常に苦手でした。
定期テストの勉強などは、どうやっても集中できなかったし、机に向かう根性が試されている罰ゲームとしか思えなかった。
なんでそんな苦行だったかというと、目標や感じられるメリットが弱かったからです。
勉強しても、どうせ忘れる。〜を覚えて何になるんだろう?と、勉強はテストで点数をとる手法で、それ以外の大きなメリットを考えることができませんでした。
役に立たせる方法を自分では思いつかず、だれかが教えてくれるという事も、残念ながらなかった。
勉強が好きになってきたのは社会人になってからですね。
アウトプットがあり、それが人から評価されて自身の評判として返ってくるのが大きなモチベーションに。
意志の弱い僕が、自分なりに「楽に努力する方法」としては、強制力をつけてしまう事です。
例えば、
- 図書館やカフェにいって勉強しかできない環境に身を置く
- 人に宣言したり、納期を作って強制力をあげる
など。
仕事だって、始業時間が決まっているから何も考えなくても早起きできる。
納期が決まっているから、それに間に合わせる為に創意工夫が生まれる。
これが休みの日になると、全然起きれません なんて人はごまんといます。
締め切りがなければ、いつの間にか作業を辞めてたことなんて、往往にしてあります。
強制力をつけると、一見ストレスになりそうにみえますが、決して無理のない範囲で(時には無理する事も成長に欠かせませんが)頑張れる環境を、自分なりに作る事が大切です。絶賛実践中。
「自分より優秀な人を挙げてください」と言われたとき、挙げられた人数がその人間の器を示す
「身の回りで、自分より優秀な人間を挙げてみよ」と言われて、挙げることの出来た人数が、その人間の器の大きさだよ。」
これに関しては、僕はかなり得意で、即興で同僚の優秀なポイントはポンポン挙げられます。
自分が色々劣っているところがあるので、いかにそれを補うべきか考えるうちに、自分より優秀な人に協力してもらうべき。
というスタンスで、これまで切り抜けてきました。
逆に、作業が正確で考え方も間違ってない人がいるんだけど、人や制度の批判ばかりで対人関係に難があり、損をしている人もいます。
人は褒められると嬉しいもの。ちょっとした気遣いや言い回しの違いで、人を動かせるかどうか、結果が変わってしまいます。
自社を振り返ると、幹部になっている方々は、そのあたりしっかりできている方々ばかりなので、流石と尊敬しています!
新社員は特に必見の価値あり
個人的に、かなり良本だったのでKindleで2週し、実物の本で3週ほど読破しました。さらに友達にもプレゼント。
最近は専門書ばかりですが、こういったビジネス哲学もしっかり染み込ませていきたいものです。
ここまで記事を読んでもらえたら分かると思いますが、社会人1年生にオススメしたのは、会社絡みの内容がとても多いからです。
働きたての時に意識しておいた方が有用な内容がたくさん掲載されています。
気になった方は、ぜひご覧になってみて下さい。